こんにちは、工場です。
あっついです。ですがもっと熱い寸法のお話をしましょう。
さて、前回予告した通りトップチューブにいきましょう。
なぜかここを「フレームサイズ」と誤解している方が多いのです。違います!フレームサイズは立パイプですよ。上はトップチューブ長です。
トップなんて腕の長さに合わせればいいんでしょ?調整はステムですればいいんでしょ?
ーはい。間違っていませんが、60点です。
トップチューブだけ見てみます。525→530→530→565ときています。この選手は身長182㎝なので、腕の長さだけでいったら565㎜が正解でしょう。
ここでもやはり「走る目的」が大切になります。そして前回のシート角とペダリングスキル、腹筋・背筋が関係してきます。この選手も、シート角を寝かせるほどトップチューブも伸ばしていますね。
これは極端ですのでとりあえず一般的なことを言いますと…。
本気でスプリントのような速さを求めて走るのでしたら、腹圧をしっかりとして、横から見て身体と腕が作る角度を120度くらいにしますので、それに最適な数字を作ります。
そうではなく長距離をマイペースなら、身体と腕が作る角度は90度程度でいいので、本気モードと比べたら同じ人でもトップチューブは短くなります。
しかもハンドルがサドルと同じ高さぐらいのポジションなのか、上なのか下なのかでも変わります。
そうなんです。腕の長さ-○○とか掛ける○○とかそんな簡単な数字でいかないのがトップチューブ長です。
腹筋ができてくれば、乗り方が変わってくれば、すぐに変わってしまう。それがトップチューブです。逆に少し長いかな?というものをしっかり乗り込むと腹筋が割れてきます。
まさかの「正解なし」です。
すぐに出る「正解」があったら、選手はこんなに何台も作らないでしょう。自転車はあくなき自分との対話ですから!めげずに頑張ってください。
まぁ、でもそれではあんまりですので、購入予定のものがあったら自転車にまたがってください。初級~中級者はネットで買うのはやめたほうがいいです。必ず実物を見てください。
そこで腕が伸びきってしまわないもの、大きなボールを抱えているようにかまえて無理なくペダリングができるものにしてくださいね。
それからハンドルは肩幅と同じ(前ならえをしたその幅です)にしましょう。
せっかくトップチューブがイイ感じでも、ハンドルが狭すぎたり広すぎたりしては台無しですから。
ある程度自転車に乗って、目安となるトップチューブ長が出てきましたら、ホリゾンタル換算で覚えておいたほうがいいと思います。
メーカーによってスローピング量は違いますので、そのナナメになっているパイプの長さを覚えていてもあまり参考にはなりません。
ちなみに私の自転車は「長距離ラクチン仕様」ですので、たまに本気でもがくと窮屈です。もがくというかあがくような感じですが…。
さて、シート角、トップチューブときたら、次回は…ヘッド角ではなく、ハンガー下がりです!
前回、今回とビシッとした数字を言わないので、なんかモヤモヤした感じを受けられています?次回は言いますよ! たぶん…。