こんにちは、工場です。
今日も「落車をしたので修正してほしい」との知らせが2人。
春が近づくと選手も冬眠から覚めるというか、活発になり、落車が増えてきます。人間も動物なんだなぁと毎年感じます。どうせ目覚めるなら落車しないように、もっとしっかりはっきり目覚めんか!と思いますが。いや、すみません、早く直します。
選手ではない一般ユーザーの「修正してほしい」は、圧倒的に小物が多いです。
やっぱりチェーンフックが欲しかった、ブレーキケーブルのトンネルを変えたい等々。そんな中でも一番多いのは「直付け台座にしたい」かもしれません。
確かに鉄というのは軟らかいので、バンドでギュッと締めると痕がつきます。気持ちいいものではありませんので、直付け台座は人気の細工のひとつです。
ですが気をつけないと、後々面倒なことになります。
何歯のチェーンリングを使うかで、台座をつける位置が違うのでそれが書いてあります。例えば52TならBBの中心から145ミリ、48Tなら137ミリです。
フレームをオーダーされても、ご自分が今後何歯のチェーンリングを使うか即答できない方は、結構いらっしゃいます。
せっかくオーダーフレームを作ったのだから、できれば一生乗りたいと思ってくださるありがたいオーナーさんでも、今は元気に踏んでいる52Tを10年後も大丈夫!と断言することはハードルが高いようです。
「52Tですか?いいんですね?本当にそこにつけちゃいますよ?ファイナルアンサー!」と言うと、「あ、いや、じゃあ50Tで…。」と弱気になる方もいらっしゃいます。
台座をつける位置は、ちょうどパイプのバテッドの切れ目ということが多く、パイプが一番弱い部分です。そう何度もつけたりはずしたりはオススメしません。
画像のように、実は台座には幅がありますので、留め具が真ん中にあることにこだわりがなければ、正直2T程度ならなんとかいけますが。
筋肉は一生鍛えることができるそうです。ここはやはり今使っている歯数で10年後もいきましょう!