どーれーにしーよーうかな ♪

こんにちは、工場です。

フレームを作る時の楽しみは、どんな仕様にしようかな?というのもありますが、何のパイプを使おうかな?というのが最大の楽しみでもあり、迷いどころでもあります。

何台も作ったマニアやプロ選手なら、○○は硬いとかパリッと感があるとかわかりますが、初めてだと見当もつかないと思います。

もちろん私たちビルダーにおまかせいただくのがイチバンですので、オーダーされる方は欲しいフィーリングだけ教えてください。

とは言いましても、どんなパイプを使ったのかは気になるところです。私が初めてオーダーした時はタンゲというメーカーのチャンピオン№1というパイプを使ってもらいました。

肉厚が0.8-0.5-0.8のオーソドックスなものですが、チャンピオンとかナンバーワンとかいう響きにワクワクしました。

DSC_2536 タンゲ製は現在こんなラインナップです。

KEIRINを冠するパイプもあります。プレステージはシールがもう高級感を出しています。

DSC_2534 これはデダチャイというメーカーの図面です。

ZEROシリーズの中のスーパーレジェーラというパイプです。全て英語なら単にスーパーライトですが、この筆記体の文字とレジェーラの響きがなんとも軽いです。レッジェ~ラァ~♪

「それ何のパイプ使ってるの?」「あ、これ?デダのスーパーレッジェーラ。やっぱりイタリアはいいね。」なんてやりとりはめっちゃツウっぽいです。まあでも実際にこんな人がいたら私は毒を吐くタイプなので、あらまぁキザっつーか生意気っつーか軽いからってそれだけが理由で走るわけじゃないもーん、とつぶやきますが。すみません性悪で。

ひねくれは置いといて、そうした「雰囲気」ある名称に対しレイノルズやカイセイは質実剛健というか、ざ・品番です。

DSC_2537 これはカイセイのカタログです。

スーパーライトと言ってもいいこの肉厚でも、名称は017(ゼロイチナナ)です。どこまで行っても015とか019とか022とか番号がそのままパイプの名称です。

いつもしつこく書いていますが、パイプに優劣はありません。使い手にとって合うか合わないかだけです。どうか製品の名称や他人の意見に惑わされずに、最高のパートナーに出会ってください。

ちなみに同じパイプでも、作り手が違えば全く別物になります。選手に言わせるとガンウェルは「やわらかめ」だそうです。

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