そもそも「オーダー」って?

こんにちは、工場です。

プロではない一般の方とお話をすると、ちょっと気になることが時々あります。

それは、「いやぁ~いつかはオーダーフレーム作りたいんですよね~。身体にぴったり合ったものなら乗りやすいんでしょうね~」と、言われることです。

確かにそうなのですが、「オーダー」部分に少し誤解がある気がします。

例えばオーダースーツは、身体の主要部分を測って作るので、確かに既製品よりフィット感はあるかと思います。

ですが、それはあくまで「通常の事務作業」をしているときに感じているもので、寝坊して駅の階段を一段とばしでかけあがることや、会社帰りにバッティングセンターでスカッとすることや、骨折してギプスでかためられて脚が2倍の太さになることは、あまり想定していないと思います。

極端な表現をすると、自転車のフレームも「身体に合わせる」だけでしたら、スーツでいう「通常の事務作業」ぐらいしか想定しないパフォーマンスになると思います。

身体に合わせただけで、何でもできる夢の乗り物が出てくるワケではありません。(もちろん合わないものよりパフォーマンスは高いですが)

オーダー、つまり「注文」するのは身体の寸法だけではなく、ご自身の欲求と欲望なんです。

長距離が苦手なのを克服したい、下りはブレーキをにぎりっぱなしにするのを改善したい、昔やった腰痛が気になって楽しめないなどなど、様々な欲求に沿って作るのがオーダーフレームなんです。

なので、作ったらおしまい、ではなく、そこからが長いおつきあいとなります。

オーダーフレームは、達観した自転車乗りが無欲の果てに身体に合わせて求めるものではなく、まだまだ煩悩の海をひたすらあがく人にこそ試していただきたい世界です。

プロが「1着をとりたい」という欲求を永遠にフレームにぶつけてくるように、欲深いことは自転車においては罪にはなりません。(合掌)

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