こんにちは、工場です。
東北の豪雪地帯では、地吹雪ツアーなるものがあるようです。わざわざ過酷なものを体験することは、ゆるい?日常のありがたみを感じるそうです。
それならば、どうぞ京都の酷暑もご体験いただきたいです。朝は目覚まし時計がなくても、クマゼミの大音量で起きられますよ。
あまりの暑さに、朝起きたら秋になっていないかな…などと思いますが、こればかりはどうにもなりません。
さて、どうにもならないことは数多くありますが、身長もそのひとつです。
私は154センチですので、成人女性としては小さいです。
おかげで既製品では苦労の連続です。自転車も、そもそも好きでオーダーフレームを注文したのではなく、サイズがないので仕方なくオーダー車だったのです。
ところがそのオーダー車でも、海外パイプを使用するのは難しかったです。
なぜかと申しますと、国産と海外産ではバテッドの量が違うのです。
これはトップチューブのバテッドの長さを書いたものです。
右側のバテッド部分が長い方(シートチューブ側)から切るのですが、左側部分(ヘッドチューブ側)をそのまま残すとすると、トップチューブが530で、もう海外産はバテッドが消滅します。
トップチューブ長500の私が、コロンブスのパイプを使おうとしたら、左右両方から切っていっても、なんと両端10ミリしかバテッドが残りません。
例えば0.8-0.5-0.8という一般的なパイプでも、両端の0.8部分が10ミリしか残らず、0.5部分が多い「軽量フレーム」となってしまいます。
私のようなサイズを想定していないのでしょう、イタリア人は。
トップチューブが550の人と、私のようなサイズの人とでは、同じパイプを使っても、当然その使用した感触は変わります。
私がよく申し上げます「自転車に関しては、他人の意見は話3割程度で」というのは、体格も筋肉量も運動神経も性格も違う他人が感じた印象は、同じものでもまったく違うものになる、と思っているからです。
このように、どうにもならないことを受け入れていくことで、人は成長するらしいですが、京都の暑さに関しては成長しなくていいので、早く秋になってほしいです。