フレーム重量と走り

こんにちは、工場です。

今回はいきなりマジメな雰囲気がするタイトルです。

いや、いつもマジメに真剣に書いているのですが。

フレーム工場はイワイサイクルセンターというショップの隣にあります。ですのでちょくちょくお店のほうへ顔を出す用事もあります。

そこには最新のカーボンフレームに軽量パーツを合わせて、減量中のボクサーのように涙ぐましい努力をしつつも、楽しそうな光景が繰り広げられていることがよくあります。

重量ではカーボンに決して勝つことができない鉄と格闘している私は、そうしたまぶしい光景とは目を合わさないようにするのですが(笑)、それでもお店をうろうろしていれば時々質問がとんできてしまいます。

「クロモリフレームの重量ってどのくらいなんですか?」

あ~きたきた……きてしまいました。

「そうですね~平均的なパイプで作って1.8キロぐらいですね」と答えれば、

「1.8キロ!」驚きと笑いが起き、あはは~すみませ~ん、と意味も無く謝ってしまいます。

工場で作っているオリジナルロードレーサー、kotowaもカタログ表記は9.5キロとなっています。

パーツも軽量パーツではありませんが、はい、決して軽くありません。

DSC_1322 小さくて見えないですかね?

確かに激坂を登るのは軽いほうがいいです。私も山の上?に自宅がありますので通勤自転車はカーボンです。

ですが、走る、進むとなると、単なる重いとか軽いとかそんな単純な比較ではなく、色々な要素が絡みあいます。

パーツとフレームの関係、タイヤと空気圧、ライダースキルと筋肉量、どこを何キロ走るかなどとても複雑なんです。

これはプロでもアマチュアでも変わりません。競輪でも軽量フレームが必ずしも勝てるというわけではありません。

とにかく一度クロモリに乗ってみてください!と心の中で叫んでみますが、お客さまには「乗り心地と重量は必ずしも同じベクトルではないですよ~」と笑顔で訴えています(泣)。

とりあえず、あまり重い重いといじめないでくださいね。乗ってみると本当にいいですよ、クロモリ。これだけ根強いファンもいるのですから。

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