大丈夫ですよ~

こんにちは、工場です。

日が暮れるのも早くなり、すっかり寒くなりましたね。工場の若者H君はまだ半そでですが、私は長そではもちろんネックウォーマーまでしています。

さて、今日ご来店されたお客様とお話していましたら、クロモリフレームを見て、「こんなに細くて強度は大丈夫なんですか?」と聞かれました。

確かに今時の大口径のフレームを見慣れていますと、1インチパイプは25.4ミリ、感覚的にわかりやすいセンチで言えばたった2.5センチのパイプですから頼りなく見えます。太いところでさえ2.8センチですから。

DSC_2298 左がトップチューブ、右がシートとダウンチューブです。

肉厚もこれは0.5ミリしかありません。不安になるのもわかるような気がします。

プロ選手が乗るとぐわんぐわんとしなっていて、正直「やめてぇぇぇ!」と言いたくなることもありますが、折れたことはありません。

雪が積もっても折れない竹ではありませんが、クロモリはしなっても折れません。(もちろん絶対とは言えませんが)見た目以上に丈夫ですので、どうぞ安心してお乗りくださいね。

工場もモコモコ着込んでいる私より、半そでのH君の方が頑丈です。

マシマシのカラカラ

こんにちは、工場です。

このタイトルに反応された方は間違いなくラーメン二郎のファン、「ジロリアン」ですね。

私も女性の友人に嫌がられても好きです。

なんのことだかわからない方に、一応ご説明を。

東京を中心にラーメン二郎という有名店があるのですが、独特な雰囲気とラーメンのビジュアル?とジロリアンと呼ばれる濃いお客さんで、その味以上に話題が尽きないお店です。

何店舗かありますので、すべてにこれが通じるとは限らないのですが、注文するときに油やにんにくを増量することを「マシ」と表現します。「マシマシ」にすると公共交通機関に乗ることがはばかれる臭いを発します。家族がこの「マシマシ」をした後に帰宅しますと、軽い殺意を覚えます。

辛味を効かせるのは「カラ」「カラカラ」です。関係ないですが、京都の言葉も「暑い暑い」とか「さぶいさぶい」とか重ねて言います。二郎風です。

さて今回「マシマシ」のご依頼をいただきました。

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ヘッドラグの上部分がかさ増しされています。ヘッドに剛性を出したいとか、ステムを思いっきり引き上げて使いたいとか理由は分かれますが、一応合法の範囲内の細工です。

一方BBパーツですが、選手の多くがペダリングの抵抗を嫌がるので、1レースしかもたないような最低限のグリス、いわゆる「カラカラ」状態にしてくれというリクエストがままあります。

摩擦や熱の抵抗をしっかり考えると、あまりのカラカラ状態も新たな抵抗になるので、こちらはほどほどですが。

競輪に限っては「マシマシ」の「カラカラ」などと言われてもジロリアンではありません。

大人の待ち時間

こんにちは、工場です。

クリックひとつで翌日に欲しいものが届く生活をしていますと、「待つ」ということがなかなかできなくなってしまいます。

工場で作るオーダーフレームは、混んでいたときには納期が1年近かったことがありました。他メーカー(ビルダー)も、1年以上待たさせることはそう珍しくありません。

現在はそこまでの納期の長さは解消されました。注文を受け、なんとかやりくりを計算してドヤ顔で「2ヶ月です!」と申し上げますと、オーダー車が初めての方の多くは「え?そんなにかかるんですか?」と驚かれます。

これで最速の部類なんですけど…。まあ、そう感じてしまいますよね。

待っている間にパーツはどうしようとか、その待ち時間も楽しんでいただけましたら、いかにも大人の趣味という感じがするかと思うのですが。いや、決して納期に対する言い訳ではありません。

さて、いいお天気に誘われ京都の国立博物館で催されています「国宝展」に出かけました。

先日インチキ国宝となりました私としては、本物を見なくては…。

DSC_2260 本当にいいお天気です。

DSC_2262 旧館ではなく、こちらの新館で開催されています。

今はチケットレスで、スマホ提示で入場できるので楽です。

ところが一歩中に入りますと…。なんとあまりの人の多さに入場制限がかかり、入館まで1時間弱とのこと。ひとりのため、誰かと話をして時間をつぶすこともできず、いきなりの苦行の始まりです。

無事にやっと中に入りましたら、超絶牛歩の状態です。さらに今度は、今回の目玉「金印」を見るのにまたしても待ち時間が1時間弱と!ちなみに平日の昼間です。

入館後はスマホも使用禁止なので、本当にひたすら待つのみです。世の中の人はこんなにも国宝に興味があるのか!と、ミーハー気分で来た私は愕然としました。

ですが、教科書で見ただけしかないそれらの美術品は、本物の存在感と迫力があり、待った甲斐があったと思わせてくれました。

私も、オーダー主の方に待った価値があったと思っていただけるようなフレームづくりを目指したいと思います。

ところで付属のミュージアムショップで金印の実物大スタンプが売っていたので、思わず買ってしまいました。一応国宝に対してこういったものを平気で作る日本人の感性は、本当に畏れを知らないスゴイ民族だと感心しました。

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その当時の国王も、遠い未来にゴム印でバンバン捺して遊ばれるアイテムになるとは思わなかったでしょうね(笑)ちなみにこれは待たなくても買えましたよ。

京都は来週あたりから紅葉のピークとか。汗冷え対策をしてお出かけ下さい。

申し訳ございません!

こんにちは、工場です。

本日11月8日に放送予定とお伝えしておりました、関西テレビの「よ~いどん」ですが、どうも来週のようです…。

直接電話をいただいて8日と言われたのですが、本日は「前編」で来週が「後編」、その後編に出るようです。

ただ来週の予告編の時にも、まったく映像として出てきませんでしたので、一抹の不安が残りますが…。

見ていてくださった方、本当に申し訳ございません!来週の15日こそ必ずだと思います。(製作会社に問い合わせのメールを出したのですが、返信がないのではっきりと言い切れないところが悲しいですが)

あちらこちらにご迷惑をおかけしてすみません。どうぞあと1週間お待ちください(陳謝)

ラグを削るということ

こんにちは、工場です。

いかにもビルダーっぽいタイトルです。

クロモリフレームの特徴のひとつに、ラグワークというものがあります。

特に日本はロウ付けのきれいさ、ラグの削りの繊細さに、工業製品というより工芸品的なものを求める方が多いです。

ロウ付けが終わった後に削るのではとてもしんどいので、その前に削ることが多いのですが、そうすると熱の伝わりが速く、ロウ付けの高い技術が必要です。

例えばフォーククラウンではこうです。

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並んでいるものは右が削ったものです。明らかに薄さが違うのがおわかりでしょうか?上下になっているものは下が削ったものです。上が平面的なものに対して、下は立体的かと思います。

これがBBになるともっとわかりやすいでしょうか。

DSC_2210 左が削ったものです。

「ベロ」部分もひとまわり小さくしています。

実はこのラグ削り、見た目が美しくなるという以外に落車したり乗り上げたりしたときに、ラグにかかる力が分散してパイプにシワが出にくいというメリットもあります。

ただし、パイプの差し替えなどでは、その薄さゆえにヒゲが燃えてしまったりヒビが入りやすいのでそこはデメリットです。

DSC_2211 左のフィンはいかにもすぐ燃えそうです。

はっきり言ってNJSの競輪ビルダーは、みなさんとてもハイレベルです。

工業製品でありながら、ある意味工芸品としても成りうるクロモリフレーム、ただ薄いだけではなく、立体的でバランスが良い、そんなことを気にしながらご覧いただけたらまた違う楽しみがあるかと思います。

けっこう時間がかかるんですよ、これ。

そもそも「オーダー」って?

こんにちは、工場です。

プロではない一般の方とお話をすると、ちょっと気になることが時々あります。

それは、「いやぁ~いつかはオーダーフレーム作りたいんですよね~。身体にぴったり合ったものなら乗りやすいんでしょうね~」と、言われることです。

確かにそうなのですが、「オーダー」部分に少し誤解がある気がします。

例えばオーダースーツは、身体の主要部分を測って作るので、確かに既製品よりフィット感はあるかと思います。

ですが、それはあくまで「通常の事務作業」をしているときに感じているもので、寝坊して駅の階段を一段とばしでかけあがることや、会社帰りにバッティングセンターでスカッとすることや、骨折してギプスでかためられて脚が2倍の太さになることは、あまり想定していないと思います。

極端な表現をすると、自転車のフレームも「身体に合わせる」だけでしたら、スーツでいう「通常の事務作業」ぐらいしか想定しないパフォーマンスになると思います。

身体に合わせただけで、何でもできる夢の乗り物が出てくるワケではありません。(もちろん合わないものよりパフォーマンスは高いですが)

オーダー、つまり「注文」するのは身体の寸法だけではなく、ご自身の欲求と欲望なんです。

長距離が苦手なのを克服したい、下りはブレーキをにぎりっぱなしにするのを改善したい、昔やった腰痛が気になって楽しめないなどなど、様々な欲求に沿って作るのがオーダーフレームなんです。

なので、作ったらおしまい、ではなく、そこからが長いおつきあいとなります。

オーダーフレームは、達観した自転車乗りが無欲の果てに身体に合わせて求めるものではなく、まだまだ煩悩の海をひたすらあがく人にこそ試していただきたい世界です。

プロが「1着をとりたい」という欲求を永遠にフレームにぶつけてくるように、欲深いことは自転車においては罪にはなりません。(合掌)

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発表!

こんにちは、工場です。

さて、先日お話をしておりました「よ~いどん」に工場と久世店が出るというお話ですが、放映日が決定しました。

11月8日水曜日です。ちょうど来週の今日ですね。

向日町をぶらぶら~の回となります。

どうぞよかったらご覧ください!

私はロバになりたい

こんにちは、工場です。

タイトルは「私は貝になりたい」をもじったものですが、そうつぶやきたくなることがありました。

バックヤードに軽そうな高級車があるな、と思っていましたら、お店のスタッフA君の新車のようです。

DSC_2216 ちょっと失礼をして撮影を。あ、ゴミが写りこんでしまいました。

ここ数年は蛍光色が人気ですね。ネオンカラーというのか。また年寄り扱いされそうです。

クロモリは焼付け塗装ですし、紫外線に弱いこのテの色はあまりオススメはしていませんが、パイプの大口径がさらに膨張して見えて強そうな色使いです。

走るために生まれてきたサラブレッドのようで、いかにも速そうですね。一緒にゴミが写りこもうが、ふんっ!という感じです。

対して工場で作っているクロモリは、道産子というか、もうロバではないかというぐらいこれらとは差がついてしまっています。

確かにロバはサラブレッドにはなれませんが、独特の品と風格とそれに合った用途があります。

それは乗ってみないとわからない、そして乗るだけではない「大人の遊び」の部分でもあります。寒くなってきて自転車に乗るのが少し億劫になるこの季節、そんなものを探しにどうぞ工場にご相談しに来てくださいね。

DSC_0349 ね?ワクワクしません?

しっかり見てます!

こんにちは、工場です。

世の中偽装だ無資格検査だと、もう車は無傷なメーカーはあるの?と言いたくなる状況ですね。

確かに毎日ひたすら作っていますと、いい意味でも悪い意味でも感覚が麻痺してきます。

買う人にとってはかけがえのない1台でも、作り手にとっては大量にある中の1台。でもそこで単なる流れ作業になってしまうと、問題のメーカーにのようになってしまいます。

私は幸運なことに、ものすごいビビリです。これだけ作ってきてもまだまだ怖いです。そのお陰か、あれだけ激しい競輪の世界でも車体故障は1回もありません。

実は表に出ませんがまぁまぁな数の車体故障があり、本部より呼び出しを受けたり、免許剥奪になっているメーカーもありますので、自慢できることだと思っています。

さて、よく言われる「芯だし」は、いわゆるフレームの最終点検のようなものです。

ヘッドチューブを基準として全体を出すところもありますが、多くのところはBBを中心として見ます。ガンウェルもそのやり方です。

よく聞くけど具体的に何が「芯だし」なの?と思われる方は、以下ガンウェルの手順ですがご説明します。

まずBBの高さを基準として、シートチューブを見ます。

DSC_1898 はい、ぴったり合ってますね。

このジグのVの字のど真ん中にきていればいいのです。これでBBに対してシートチューブはまっすぐについています。

そんなの当たり前じゃないの?と思ったあなたは甘い!!ひどいメーカーですと、ここで1センチ以上の歪みがあります。

次にエンドの高さを合わせまして、エンドの平行をみます。

DSC_1899 はい、こちらもエンドの上の部分にジグがぴったり合ってます。

これも市販車ですと、高級フレームですら1ミリやそこらの狂いはざらです。ひどいのではチェーンステーの根元からもうずれています。

DSC_1901 そしてヘッドです。

画像は真ん中に合わせているのですが、ヘッドチューブは上下の歪みが走行に重大な影響を及ぼすので、必ず上下とも見ます。ちなみに競輪では、上下の差が紙1枚分でも「なんかフワフワする」と言われますので、塗装前の原管の時はダイヤルゲージを使って見ることもあります。

とても神経を使う箇所で、左右どちらかに曲がりづらいとか、手放しするとまっすぐ走らないとかの原因は、ほとんどこのあたりにあります。

DSC_1897 フォークもしっかり見ます。

このあと前後輪の車輪を実際に入れて、さらにチェックします。

クロモリフレームは、後からどれほどきれいに修正したとしても、最初に作った方に戻りたがります。だからこそ、取り返しがつかなくなる前の仮付けでの見極めや、火加減が本当に大切なんです。

人生は努力すれば何度でもやり直せますが、フレームは一発勝負です。

皆のもの、頭が高~い

こんにちは、工場です。

選挙も終わり、当事者の方々には嵐だったのでしょうが、昨夜の近畿地方を襲った台風もすごかったです。

夜中の0時から明け方まで、携帯電話の避難勧告の緊急アラームが鳴ること5回。お陰で寝不足になりフラフラです。さすがに5回目は「うるさーい!放っておいてくれ!」という気分でした。行政の方ごめんなさいやけど。

それにしても選挙結果がこのようになりましたので、これで消費税が10%です。欲しいものはさっさと買っておかないと、という、また買い物の言い訳を始めています。

工場にもちょっとした嵐が吹き荒れまして、先日関西テレビの「よ~いどん」という番組の収録がありました。

まだ放映日は確定していませんが、恐らく11月の8日か15日とのことでした。

けっこう長々撮られましたが、放映はきっと一瞬なのでしょうね~。

とりあえずおなじみのアレをいただきました。

DSC_2143 はい、コレです。

日々、選手に「俺のフレームまだですか~?」と督促される日常ですが、ここは一発「人間国宝が作ってるんじゃ、待っとけ!」と言い返してみますか。まぁボコボコにされるのがオチですけど。

いや、でもたとえバラエティでも素直に嬉しいです。向日町界隈をぶらぶらしての回でしたので、他はどのような方がとりあげられたのかも興味があります。

もしよかったら見てくださいね。ふだんここにはいない社長もばっちり出演してますので(笑)